またまたYの思い出話です。中学時代の同級生にTGさんという人が居ました。この人は小学生の頃から同じクラスになった事がありましたが、それ程親しいわけでもありませんでした。あんまり頭が良くなく、変わった所も多かったのでどちらかと言えば距離をおいていました。なんとなくだらしない感じもあり、時々起きてそのまま来たのではないかという感じで登校する事もあり、先生から「身だしなみをきちんとして来なさい」と注意されたりしてました。だからと言って服装が不潔なわけではなく、そこはいつもキチンとしていました。頭があまりよくないのはまあ、そんな人もいるわけですがちょっと変わっているところもあってなんともつかみどころのない子でした。彼女と仲のいい女の子も数人いてそれでグループができていましたが、そこには似たような感じの子が固まり、賢くて男の子に人気があるような子は入っていませんでした。だからと言って何かされるわけでもなく、邪魔になるわけでもなくてなんだか独特のムードで存在しているような感じでした。
でも、時々妙なところが進んでいたりしていました。それも付き合っている仲間の影響かもしれませんが、あまり賢くない子でしたので、自分で判断すると言うより人から言われるとそれを鵜呑みにしてやってしまっているような感じのある子でした。
中学2年の夏でした。以前にも書きましたがセーラー服の夏服は白い生地で少し薄めなので下着がなんとなく透けて見えます。中学2年くらいだとまだブラをしている子といない子が半々くらいでしたでしょうか?
私の隣にはここのところよく登場してもらっている子が座っていましたが、彼女は私のこと
をよく監視してしているのか、私が気になって見ているところによく気がつきます(そんなにわかるくらいの行動を私がしていたのかもしれませんが)。そのTGさんが明らかに後ろ姿が4本線になっていました。ちょっと、意外な感じで驚きました。時々朝起きたまま来たんじゃないかというような行動のある子です。それがまさかそんなのを着ていると言うことにまず驚きました。多分、(みたわけではありませんが)大多数はジュニアのラン型のシミーズを着ていたはずです。そんな中でその子がちょっとそこだけ大人っぽく脱皮していってる感じが驚きでした。よくみると、その子のいるグループ(5人くらいでしたが)、どうもみんなそうなっているようでした。割と垢抜けなくてパッとしない感じのばかりなのに、そうなっているのが妙な感じで変に気がそそられる感じがしました。その中の
リーダー格の女の子が、少しすれている感じの子で(その子もかなり勉強はできなかったですが)、どうもその子がみんなと合わせてそうさせたようでした。それで、私がそちらをチラチラみていると隣の子が「Y君何みてるの、さっきからTGさんたちの方ばっかり見てる。TGさんのこと好きになったの?」「まさか、そんなはずないだろ」「あっ、わかった、Y君が何見てたか」私は少しとぼけて(これもとぼける内容ではありませんが)、「TGさんブラし始めたの?」と言ったところ、「やっぱり、そんなところ見てたのね。あれはブラと、紐でつったシミーズ着てるのよ、この間もそんなこと言ったわよね。Y君そういうの好きなの?」と返されました。それ以上ボロが出てもいけないので(もうボロは出てた気がしますが)その話題にならないようにしました。その時に思ったのは「こうやってこれくらいの頃に女の子は下着が変わっていくんだなあ」と言うこと
でした。またそれと同時に、その隣に座っている彼女も自分もそう言うのをいつ頃着るようになるのかなと言うことです。夏場はなんとなく分かりますが、これが冬服のセーラー服になったら全く分かりません。
そうして夏の日がしばらく過ぎたある日、隣の席の彼女が「ちょっとY君、今日のTGさん見た?」と突然聞いてきました。私は何ことやらわからずに「えっ、何わからないけど」「あれ、Y君気づいてないの、そうなんだ。気づいてたら絶対にY君から何か言ってくると思ってたけど」「えっ何?」と言われてTGさんの方を見たら、なんとその日は花柄が全体にプリントされたスリップを着ていました。セーラー服の上からもその全体の花柄がよく分かります。花柄と言っても、小さな花の模様がついていると言う感じではなくて、スカーフか絨毯のように全体に花柄がプリントされた物でした。彼女がちょっと変わっていると言ったのはこう言う点などもその一つです。なんと言うかそう言うのを
中学校で学校に来てくる感覚が普通ではないと言うか、むしろ何も考えてないのかもしれません。これには男子だけではなくて結構女子が反応したようでした。最も、彼女のお母さんは何も言わなかったのかなと、それも不思議でしたが、きっと彼女のお母さんもそう言う感覚は似ていたのかもしれません。
彼女が学校にそれを着てきたのはその日1日だけだったようです。隣の席の彼女によれば女の先生に呼ばれて、そういうのを学校に着て来ないようにって注意をされたそうです。
TGさんも一体どんな大人になったのかな?
そして、その私の隣に座っていた彼女ですが、そのまま夏が過ぎ春になって中学3年生になると、違うクラスになりました。そして、夏が着て夏服になった時、校内で出会って通り過ぎた時に振り返って
見たら、なんと4本線のストラップとスリップのレースがうっすら分かりました。「ああ、ついに(って冬の間にそうなってたかもしれませんが)彼女もそっちになったか」ってなんだか嬉しいような気分になりました。それを口にしたい気分でしたが中学3年の私には言えませんでした。(多分、彼女のことですから、言ったとしても笑って応えてくれた気もしますが)。懐かしく、甘酸っぱい感じの記憶ですね。
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