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ycgogo

洋品店巡り

Y

が学生時代の頃のお話ね。以前、近くの洋品店でスリップを買った話をしたけど、一度買ったお店でなかなかまた買いに行くってできないわよね。もちろん女性なら平気だけど、何度も同じ店でうまく言い訳めいた話はできないわよね。それで、家まで帰る途中の駅で降りて、駅前の洋品店を覗いてみたり、ちょっと散歩がてら普段行ったことのないような場所で古い洋品店なんかがないのかなと探しながらあるいてみたりしたらしいのね。そしたら古い団地の近くに、いかにも古くからあったという感じの洋品店を見つけたのね。

Yは勇気をだして店に入ってみたら、予想通りずいぶんまえから店にあるようなものを沢山売っていたんだって。そのうえ、店員の人はおばあさん一人。その店員のおばあさんはお客さんが来ても知らんふりをして、ずーっと奥に座ってたんだって。

そこで、店の中をしばらく見ていたら、ずいぶん昔から置いてある感じのスリップが何枚かあったんだって。白と薄いブルーの2枚で、袋もなんていうのかテープがはがれかかって口が空きかけてるようになっていたのね。もう迷うことなく、それを手に取りおばあさんの店員のところに持っていって「これください」っていったのね。

そしたら、そのおばあさん「他にはいらないの?これだけでいいの?パンツは?」って聞いたんだっ

て。そして、「その大きさを買うのだから、自分で着るんでしょう?パンツも欲しくないの?ブラジャーは?」って聞いていたんだって。急に、そんなこと言われてびっくりしたのとどうしたらいいかわからなくておどおどしていたら、「大丈夫よ。今時の女の人はそんな昔のなんか買わないわよ。シミーズもあんまり出ないからそれが売れたらもう終わり。買ってくれれば誰でもいいのよ。」「こんな場所の店だから、男の人が来てそんなの買うのは初めてだけど、なんとなく態度で分かったわよ。こそこそしないでいいから好きな物買ってくださいね。でもねえ、シミーズなんか私たちは普通のことだけど、あなたみたいな人が着てうれしいのかね?面白いわね」なんて言われて、妙な気分になったけど買って帰ったんだって。

そうそう、Yの癖でスリップを買った時は、我慢ができなくなって家に帰る途中なんかの喫茶店やスーパーのトイレなんかで、それを着てみてその上に服をきて家まで帰るのをやってみてたんだって。Hね。



そのスリップは、今の物に比べて生地も堅めのナイロンでそんなに、着心地がいいという感じではなかったらしいのね。ストラップも堅くて伸縮性もなく、レースも堅くてなんかゴワゴワしていたのね。でも昔のシミーズはこんなだったんだなと思うとうれしくなってズボンの中でスリップの裾の生地が擦れるのがすごく感じたんだって。

もちろん、家に帰ったらそのままスリップ1枚になってその日は着て寝たんだって。

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