
Yです。Cとまだ付き合う前のことです。会社の近くに有名なデパートがありました。昼休みに気分転換にそこへよく行っていました。ある日、階段を歩いてフロアーを降りていたら、あるフロアーで階段の前の踊り場のようなところでセールをやっていました。ブラやショーツをワゴンで売っていましたが、その横にハンガーにかけた形で多くのスリップを売っていました。ゆっくりジロジロみるわけにもいかないので、横目でチラッと見ながら階段を降りようとしましたが、一番その側に吊るしてあったスリップが目に止まりました。少し濃いめの綺麗なピンクです。それを見た後に会社に戻りましたが、そのスリップが思い出されて仕方がありませんでした。仕事の帰りに、もう一度寄ってみたら、まだそれが売られていました。しかし、その日はやはりチラッと見るだけで何もできずに帰りました。でも、家に帰ってからもそれが気になってしまいました。こうなるともうそのことばかり考

えてしまいます。
翌日の昼休みにまた行ってみるとまだあります。そして、その日は思い切って閉店間際に行ってみることにしました。そうすると、少し中年にかかりはじめたくらいの優しそうな女性の店員さんが一人でその売り場にいました。周りに人がいないのでチャンスと思い、勇気を出して声をかけてみました。「あのちょっといいですか?」すると素敵な笑顔で「はいなんでしょう?」「あのそこにかけてあるスリップを見せてもらえませんか?」「はいいいですよ」と不思議そうな顔もせずに笑顔で応対してくれました。
そして、私が気になっていたスリップがかけてあるところに行き、説明をしてくれました。「どんなのがお好みですか?」などと聞かれるので、気になっていた色の物をさして話を聞

きました偶然にもそれは私が着られそうなサイズの物でした。「これはすごく物が良くてお買い得ですよ。色も綺麗ですよね。実は、私も同じ物を持っているんですよ」などと、とてもスムーズに会話をしてくれて話が進み購入することになりました。その後、階段のところにあるベンチを指定され、「ここで待っててくださいね」といいレジの方へ向かわれました。しばらくすると綺麗に包装された物を持ってきて、そこでお金を渡しました。「レジの近くには少し人がいたのでこちらの方が良いと思いまして、こちらでお待ちいただきました。ありがとうございました」。私はその気遣いのとても感激をしてみました。帰宅後、早速着てみましたが、サイズはピッタリで着た感じも心地よく色デザインともすっかり気に入りました。何よりもその女性店員の方の応対に感激をしたのと、その人も同じものを持っているという話を思い出し嬉しくなりました。その日はそれを着て布団の中に入りました。

翌日、なんだか我慢ができない気分になって、お昼休みにまた行ってみました。階段の側に作られたセールコーナーはまだありました。そして、昨日の女性の店員の方がそこにおられました。私に気づいてくれて笑顔で話しかけられました。「昨日はお買い上げありがとうございました。気に入られましたか?本日ももし何かあれば遠慮なくお声がけくださいね」と言われました。「ひょっとしてこの人は私が着ると思って対応してくれたのかな?」などと思いながらも、それを聞くこともできず、またそんなに長く話仕込むこともできずにそこを去りました。
結局、翌日も昼休みにそこへ行ってみました。するとその女性店員の方がまた声をかけてくれました「毎日いらっしゃいますね。ありがとうございます。」私は、「会社がすぐ前のビルなんで昼休みに気分転換にこのデパートに来てるんですよ。」と答えました。すると彼女「お買い上げいただいたスリップのことを思い出して、今日私もそれを着て来たんですよ。

すごく着心地が良くて気にいってます。」私は(えっ、どうしてそんなことを言うの?私の事がバレているの?そうだとしたらどうして?)と思いながらもドキドキしてしまいました。その気持ちが私の勇気を後押しして、彼女に声をかけてみました。「あの、もしよければ今日お店が終わった後にお茶でもいかがですか?ちょっと聞いてもらいたい話もありまして」私は断られると思っていましたが、意外にも「あら、こんなおばさんに何のお話しかしら。ちょうど今日は何もないからいいですよ」と思わぬ返事。そこで近くのホテルのロビーのカフェラウンジと時間を指定しました。もちろん、その日の午後は気もそぞろであまり仕事に身が入りませんでした。
その後の展開は次回に続きます。
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